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企画展情報

木下尚江生誕140年記念特別展 「木下尚江は終わらない -民主主義と非暴力を伝えて」

木下尚江 展覧会チラシから木下尚江 展覧会チラシから

 松本出身の社会運動家木下尚江(きのした・なおえ)の生誕140年を記念し、その生涯を紹介する展覧会及び記念講演会を下記により開催します。

◇民主主義と非暴力の先駆者
 木下尚江(明治2(1869)年−昭和12(1937)年)は東京専門学校(現在の早稲田大学)卒業後、松本で新聞記者や弁護士として活動し、中村太八郎らと日本最初の普通選挙運動を始めました。明治30年代の東京で、格差や貧困や差別と戦い、日露戦争に反対する非戦小説を書いて広く読まれました。その後深い沈黙のなかから、非戦論と非暴力の思想を練りなおし、民主主義の大切さを伝えました。

◇人権、民主主義、平和とは
「一人一人が人として大事にされるべきだ」「政治は少数で決めないで、多数の意向を尊重してほしい」「戦争は良くないし、暴力もいけない」。そんな当たり前のことを尚江は言ったのに、それが当たり前でなかった百年前には、よく痛い目にあいました。それでも声を上げ続けました。
 人権とは、民主主義とは、平和とは何か、日本国憲法が定められ、一見それが当たり前になった現代に、尚江の活動と思想は多くのことを語りかけてきます。


■ 監修 清水靖久氏(九州大学教授・日本政治思想史)
■ 会場 松本市歴史の里
■ 会期 平成21年9月19日(土)〜平成21年11月1日(日)
       [月曜休館、会期中38日開館]
        *9月21日(月祝)は開館し、24日(木)休館。
        *10月12日(月祝)は開館し、13日(火)休館。
■ 入館料 常設展入館料のとおり
        大人(高校生以上)400円(20名以上の団体は300円)
        中学生以下無料、70歳以上の松本市民無料
        *9月21日(月祝)は「松本市博物館の日」により無料公開。
■ 展示概要
(1)展示・休憩棟会場  資料約130点と解説パネル等で尚江の生涯を紹介
   <展示構成>
   第1章 生まれ育った松本 -文明開化の時代に
   第2章 明治20年代の松本で -郷土を愛した尚江
   第3章 明治30年代の東京で -民主主義と非戦論
   第4章 深い沈黙のなかから -非暴力の革命を探して
   ビデオコーナー 「木下尚江の生涯」
(2)木下尚江生家会場  生家内の情景再現展示。逸話のパネル紹介など。

■ 記念講演会「信州の山河が木下尚江の空想をはぐくんだ」
(1)日時 平成21年9月19日(土)午後2時~3時30分
(2)講師 清水靖久氏(展覧会監修者、九州大学教授・日本政治思想史)
(3)会場 松本市歴史の里
(4)申込 事前に歴史の里へ電話で(47-4515)。定員の50名に達ししだい締め切り。

■ 展覧会のみどころ
(1)木下尚江の書簡・原稿・著書・遺品など資料約130点とビデオ映像により、その
  生涯をたどるまとない機会です。
   歴史の里が所蔵する資料に加え、佐野市郷土博物館・藤岡町歴史民俗資料館(い
  ずれも栃木県)が所蔵する尚江関係資料や、東京大学明治新聞雑誌文庫が所蔵する
  新聞・雑誌(尚江が新聞記者時代に執筆した署名記事を掲載)など、貴重な資料を
  展示します。

(2)民主主義の先駆者であった木下尚江の思想を、わかりやすく解説します。
   展示パネルおよび展示解説図録は、歴史を学び始めた小学6年生でも読みやすい
  よう配慮しました。

(3)田中正造に関係する資料を多く展示します。
   木下尚江は、毎日新聞(現在の毎日新聞ではありません)記者時代、足尾鉱毒事  
  件の取材・報道をとおして、田中正造と出会い、師と仰ぐようになります。その交
流は生涯続き、看護主任としてその死を看取り、伝記を2冊あらわしています。
   田中正造が足尾鉱毒の被害を訴えるため天皇に差しだそうとした直訴状(複
  製)、渡良瀬川遊水池をつくるため谷中村の建物を強制的に破壊した際使用された
  木槌、尚江と正造がやりとした書簡や書画などを展示します。

(4)木下尚江と交流を持った松本地域の人々を取り上げます。
   中学校時代の恩師浅井洌、尚江のいとこで後に松本市長になった百瀬興政、終生
  友達づきあいをした相馬愛蔵(新宿中村屋創業者)、普通選挙運動を共に始めた中
  村太八郎、尚江入社当時『信陽日報』社主だった降旗元太郎(後に衆議院議員)など。

(5)木下尚江に親しみ、明治の雰囲気を感じる展示。   
  ア 尚江さんと記念撮影
    弁護士姿の尚江等身大切り抜き人形と記念撮影ができるコーナーを設けました。
    背景幕には、竹久夢二が描き『法律新聞』に掲載した法廷のさし絵を配しました。
  イ 展示パネルなどに、当時の情景を想像し再現したイラストを取り入れました。
   (ア)開智学校の教室でいじめにあう尚江。
   (イ)中村太八郎、石川安次郎(新聞記者)と3人で喧嘩のように議論する若き尚江。
   (ウ)時代を代表する雄弁家の一人として知られた、尚江の演説姿。
  ウ 木下尚江関係グッズの販売
   (ア)歴史を学び始めた小学6年生でも読めるよう配慮した展示解説図録。
   (イ)地元染色作家に依頼し、草木染めにより尚江の書を型染めした小品5種。
     テーブルセンター、コースター、ティーマット、花びん敷き、手ぬぐい(小)
   (ウ)中村屋のお菓子(「碌山」「月餅(2種)」)
      尚江の親友、相馬愛蔵・黒光夫妻(新宿中村屋創業者)にちなみ販売します。
   (エ)田中正造グッズ(佐野市郷土博物館提供)
      木下尚江が田中正造の似顔絵を描いた扇のミニチュア(置物)
      田中正造一筆箋、『田中正造とその時代』展示解説図録

 

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